エピソード

ビジネスとしてマッチング業務をやっていると、どうしても営業的な視点での拙速なアクションになりがち。しかし、後輩の「自分も長い間仕事が決まらなくて辛かった時期があったので、相手の気持ちがすごくよく解った。何とかお役に立ちたいと思った。」との言葉から、相手の立場に立って、相手の心情を汲み取り、本人が気付いていない視点も熟考することで「幅広い提案」をしなければならないと改めて認識した。

人材ビジネス業界で働いてきて、心に残っているエピソードは?

派遣社員で3年ほど就業していた時に、縁あってこの業界に転職しました。

当時30歳を少し超えたころで、漠然とキャリアチェンジをしたいと思っていたので、人材ビジネスが何たるか、あまり深く理解せずに飛び込んだ、というのが正直なところです。

ですから入社してからは大変でした。それまではOA機器を使用し黙々と作業する仕事で、電話応対も少なければ来客対応もありません。そんな私が派遣スタッフとの面談・ヒアリング・効果的な人材募集の掲出など未経験の仕事を数多く克服しなければならず、いつも課題が山積みの状況でした。

 

そんなある日、後輩が一人の登録者の方を面談しました。

失礼ながら「少々くたびれ」感が出ていて、覇気もなく、積極的にお仕事を紹介できるような方とは判断できませんでした。それでも後輩は随分長い時間をかけて面談を行い、結果的にご本人の希望職種ではありませんでしたが、長期のお仕事で就業が決定しました。

後輩は「失業期間が長くネガティブな発言も多かったけれど、過去にアルバイトで経験していた職種のお仕事紹介し、まずはともかく働いて当面の収入を得てから、再度希望の職種で転職活動にチャレンジしたらどうかと提案した」との事。「自分も長い間仕事が決まらなくて辛かった時期があったので、相手の気持ちがすごくよく解った。何とかお役に立ちたいと思った。」と話していました。

そのエピソードで感じたこと、そのエピソードを通じて学んだことは何ですか?

私は今まで非常に運が良く、仕事が見つからなくて困ったという時期がほぼありません。
想像してみました。
失業期間が長くなるほど、それまで出来ていた事が出来なくなったり、場合によっては生活面での節制も必要になります。友人と会っていても、皆が働いていれば疎外感を感じたり、また漠然とした将来への不安も感じてくるようになる。
ビジネスとしてマッチング業務をやっていると、どうしても営業的な視点でのインタビューや契約締結に向けた拙速なアクションになりがちですが、常にフラットな状態でスタッフさんと面談し、詳細な希望やニーズ、必要に応じてプライベ-トの状況やその精神状態まで可能な限りしっかりと掌握した上で、ご本人が気付いていない視点も熟考した「幅広い提案」をしなければならないというこのビジネスの原点を再認識しました。

人材ビジネスで頑張る皆さんへー激励メッセージ

働いてくれるのは、スタッフさんです。現場で辛い思いをするのも、人間関係で悩むのも、スタッフさんであり私たちではありません。いろいろなスタッフの方々と接していくことで、私たち自身が成長させて貰っているんだという感謝の気持ちを忘れずに、誠実に働いていきましょう。

田中靖子

株式会社ビッグアビリティ営業推進第1部 課長

正社員として経理事務を8年経験したのち、派遣社員として事務機器操作を3年、その後人材派遣業界へ転職しコーディネータ-として14年目。

   
更新日時:2015年08月

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